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ARP(Address Resolution Protocol)は、指定したIPアドレスからMACアドレスを求めるためのプロトコルです。 LAN上でパケットを送信するためには、IPアドレスだけでなく、送信先コンピュータのMACアドレスを知る必要があります。 通常、ARP要求をブロードキャストで送信すると、該当するIPアドレスを持つコンピュータがARP応答を返してきます。 (ここでいうARP要求のブロードキャストとは送信先のMACアドレスをFF:FF:FF:FF:FF:FFにして送信することです。) arpingは同じサブネット上の指定のIPアドレスからARP応答が返ってくることを確認するコマンドです。

arpingの基本的な使い方

arpingの例として、以下のコマンドでは192.168.245.1のmacアドレスを問い合わせます。

$ sudo arping 192.168.245.1 -c 3
ARPING 192.168.245.1 from 192.168.245.5 eth0
Unicast reply from 192.168.245.1 [00:50:56:C0:00:08]  1.086ms
Unicast reply from 192.168.245.1 [00:50:56:C0:00:08]  0.804ms
Unicast reply from 192.168.245.1 [00:50:56:C0:00:08]  0.830ms
Sent 3 probes (1 broadcast(s))
Received 3 response(s)

重複確認

-Dオプションを設定すると、送信元アドレスを0.0.0.0にして重複確認モードで動作させることができます。 ネットワーク内に指定のIPアドレスが複数存在するかをチェックすることができます。

$ sudo arping -D 192.168.245.1 -c 3
ARPING 192.168.245.1 from 0.0.0.0 eth0
Unicast reply from 192.168.245.1 [00:50:56:C0:00:08]  0.800ms
Sent 1 probes (1 broadcast(s))
Received 1 response(s)

ここでは、一つのmacアドレスからしかレスポンスがなかったので、重複はないことがわかります。




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